トリップできる音楽も好きな管理人のアルジです。
今回はBjorkやNujabesのサンプリング元で有名なGigi Masinを紹介します。
Gigi MasinはもともとイタリアのFMラジオでDJをしている傍ら、ターンテーブルのライブパフォーマンスなどで音楽活動をしているローカルアーティストでした。
いくつかのアルバムを残した後、Gigi Masinの作品はひっそりと眠ることになりますが、サンプリングという音楽文化の発展により目を覚まします。
それではGiGi Masinによる極上のAmbient作品をご紹介していきましょう。
名曲!Clouds収録Les Nouvelles Musiques De Chambre Volume2
まず紹介するのはこのアルバム。
若い頃、Bjorkの『It’s In Our Hands 』を聴いたときに、裏で流れている不思議な響きのトラックに惹かれて、Bjorkの中でも1位、2位を争うぐらい好きな曲でした。
そして、しばらくしてNujabesの『Latitude』 を聞いて、 感動すると共に、『It’s In Our Hands』と同じ音楽をサンプリングした曲だと分かりました。
両方とも好きな曲だったので、ここまでくると元の曲はどういったものなのか?とても気になりました。
それがこのアルバムに収録されている曲。
『Clouds』
TO ROCOCO ROT、Bjork、Nujabes様々なアーティストがサンプリングし、今でも新たな音楽としてサンプリングされ続けています。
かくして眠れる森の美女は目を覚まし、二度と眠りにつくことはないでしょう。
『Clouds』以外の曲も良作なので、是非チェックしてみてください。
TIPS:『Clouds』収録のオリジナルアルバム『Les Nouvelles Musiques De Chambre Volume 2』(1989年)はLPのA面がGigi Masin、B面がCharles Haywardといったような、2アーティストの同時収録アルバムになっています。
Wind
オリジナルは500枚しか存在せず、一般流通もしなかった、Gigi Masinのメガレアファーストアルバム『Wind』(1986年)。
Cloudsと近い質感の1曲目の『Call Me』は真っ暗闇の宇宙の中で、雫のようにピアノが響きわたり、別世界に意識が飛ばされます。
あとは目を瞑って耳を傾けて、深く落ちていきたいアーリーアンビエント作品。
※うれしい再発により、幻の名盤が誰の手にもとれるようになっています。
The Wind Collector
Gigi Masin と Alessandro Montiの共作で『The Wind Collector 』(1991年)。
前作の『Wind』(1986年)より、さらにAmbeintに磨きが掛かった本作。
かといって前衛的で一般的に受けにくいような意味ではなく、Gigi Masinらしい美しい儚さと、優しい響きで、より精神的な世界に誘われるような名盤。
虚無感や暗闇に落ちていくようなダークテイストな曲がないので、けっこう一般受けも良いと思います。
アルバムとしては個人的には一番好きな作品です。
再発をチェックしたいアルバム
この次の10年後のアルバム『Lontano』(2001年)はさらに音響面や質感も進化しています。
感情に訴えかけるウェットな響きでなく、ドライで美しく煌めき、意識が覚醒していくような1曲目で即KOされました。
CDはレア化しているので再販が望まれます。
終わりに
Gigi Masinいかがだったでしょうか?
うれしい再発が続いていますが、いったん売り切れると買えなくなる可能性もあるので、気に入った方は是非この機会に購入してみてください。
90年代くらいからは活動が緩やかだったGigi Masinですが、昨今の注目を受けてか、現在は精力的に活動しているようなので今後も見逃せないアーティストです。
それではよいミュージックライフを!
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